比較・検証するポイント

MT4(メタトレーダー4)で稼働できるEA(エキスパートアドバイザー)は、プロや専門家が作成したプログラムで24時間FX自動売買ができるツールであり、無料のものから有料のものまで数多くあるので比較・検証して自分のトレードスタイルに合った優秀なEAを見つけ出すことが重要です。当記事ではMT4のEAを比較・検証するポイントを解説していますのでご参考ください。

MT4には、過去のデータをもとにEA運用成績を検証する「バックテスト」という機能があります。MT4に標準装備されている機能であり、一定期間でのテスト結果がレポートで確認でき、損益や勝率など具体的にどのような成績が出せていたのかを見ることができます。バックテストの結果をもとに、どのEAをどのような相場で使うべきなのか、条件設定はどうすべきかなどを判断することができるでしょう。

バックテストをおこなうには、まずFX会社などからヒストリカルデータと呼ばれる過去データをダウンロードします。ヒストリカルデータが準備できたら、MT4のメニューバーから「ストラテジーテスター」のアイコンをクリックしバックテスト画面を表示。バックテストの条件として、通貨ペアや時間足などを設定します。バックテストの期間は自由に選べますが、テスト期間が短すぎると信頼性が低くなり、テスト期間があまりに長すぎるとデータが古くなりすぎて現実とのギャップが生じやすくなります。EA検証では、1種類のテスト結果だけで判断せずに通貨ペア、時間足、期間などの条件を様々に変えてみて検証することが大切です。

MT4のEA検証のバックテストにかかる時間はEAの種類や設定した期間などで大きな差があります。3ヶ月未満のテストであれば数十分で終わりますが、1年以上のテストであれば数時間から数日かかる場合もあり、取引回数が多いEAや戦略が複雑なEAほどテストにかかる時間は長くなります。時間はかかりますが最適なEAを見つけるために重要な作業ですので十分な時間を準備しましょう。

また、MT4のEA検証にはバックテストだけでなくフォワードテストも重要です。バックテストはあくまで過去の相場でのテストですので、未来の相場でも同様の結果が出るかどうかは保障されていません。また、業者が公開しているバックテスト結果は意図的に過剰最適化しているようなものもあり全てを信頼することはできません。これに対してフォワードテストは現在から未来の相場でのテストですので現実により近い検証ができます。リアル口座での運用による検証は最も現実に近いですが実際に損失が出るリスクがあるので、まずはデモ口座でフォワードテストを実施するのがよいでしょう。

デモ口座でのトレードでは、100万円など仮想の資金でトレードをおこないます。デモトレードで利益が出て資金が増えたとしても現実にお金を引き出すことはできませんが、損失が出たとしても現実のお金が減ることはありません。初心者がノーリスクでトレードに慣れるために役に立つことはもちろん、EAの検証をおこなうにも有用です。デモ口座は各FX会社で簡単に無料で開設できます。

インターネット上では、MT4のEAを比較検証してランキング形式で紹介しているサイトも多くあります。ランキングは鵜呑みにすることはできませんが、実際にバックテストやフォワードテストをおこなって結果を詳しく掲載し比較しているようなページはEA選びの参考になり、比較検証の方法を学んで自分でさらに多くのEAを比較してみるのも有効です。設定を色々と変えて検証しているようなサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか。

無料EAをランキング形式で紹介してるMT4EAの無料配布サイトは、独自開発されたEAをはじめ、他社との共同開発によって生まれたEAを無料にてダウンロード提供しています。